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【鉄道模型】理想的な運転会を追求したらこうなった

本稿は、Misskeyサーバー「BackSpacekey」の2023年アドベントカレンダー(3)に合わせて執筆しております。筆者のBackSpacekeyアカウントはこちらです。


 鉄道模型(Nゲージ)を集めるようになって5年ほど経ちました。もっと昔から(40年以上前から)興味はありましたが、一時的に鉄道への興味を失ったり、それ以外の趣味を見出したりといろいろとあった結果、初めて手を出せたのが約5年前。趣味者としては遅咲き?になるんじゃないかと思います。それを話し出すとこれまた長い話になるので、それはまた別の機会に譲るとして…。

初めて購入したNゲージ車両、長野電鉄3500系タイプ(画像上、グリーンマックスのキット組立品?)とホビーセンターカトーの103系東海色タイプ(画像下)。ホビーランドぽち名古屋店にて2018年9月に購入。いずれもジャンク品、合わせて4000円でお釣りが来ました。


 鉄道模型にもいろいろな楽しみ方がありますが、自分は「走らせて楽しむ」ことを重視しているタイプだと思っています。今回は、そんな私が「走らせて楽しむ」ことを追求した結果、「会場を借り、同じ趣味者を招いてプライベートな運転会をする」という結論に至った経緯を、簡単に(?)ご説明したいと思います。

上記の車両に先立って購入したレール類。床に置いてあるレール3セットを地元のハードオフ(リサイクルショップ)で衝動買いしてしまったのが運の尽き(?)。トータルで1万円ちょっとでしたがレールはかなり古い製品で、一部は変色・劣化していました。今から思えば、新品の車両セットを買った方が良かったのかも知れません。


鉄道模型を走らせるのも簡単ではない現実


 鉄道模型を走らせて楽しむ(遊ぶ)場合は、自宅で線路を組み立てて走らせたり、レンタルレイアウトに足を運んで走らせる、というのが一般的な楽しみ方かと思います。ただ、常設でレイアウトを置いておけない私(に限らず、ほとんどの人がそうだと思います)の場合、走らせたいと思い立つ度に場所を確保して線路を組み立てるのは、手間も時間もかかります。もちろん、それはそれで楽しいのですが、後片付けまで考えるとなかなか踏ん切りがつきません。

 かと言って、レンタルレイアウトも気軽に足を運べる場所にあるとは限らず、人気のあるレンタルレイアウトともなると休日はなかなか空いていない(予約すればいいのですが、基本「思い付き」で行動する私にはハードルが高い)。空いていたとしても場所によっては1時間辺り800円ほどかかってしまうので、2線借りて2~3時間遊ぼうとなると結構な金額に。一時的にそれだけの金額をかけるなら、自分でレールを買い揃えたり車両を増やしたい…という気持ちが強くなってしまい、あまり積極的には行かなくなりました。

グリーンマックス名古屋店のレイアウト名物(?)、旧・犬山橋を往くレーティッシュ鉄道「ベルニナ急行」。実は初めて新品で購入した車両。初の新品鉄道模型が海外型になろうとは夢にも思っていなかった(?)。


運転会に参加してはみたけれど


 20両ほど集まってきた辺りから、ある方がX(旧Twitter)で参加を呼びかけていた運転会に参加するようになりました。その方が参加している団体の会議室を貸し切り、半日(実質2~3時間程度)辺り2000円で参加できる運転会でした。10m×3m程度のエンドレスのレイアウトで、常設レイアウトではないという都合上、レンタルレイアウトにあるようなストラクチャー(情景の作り込み)は一切なし。それでも長い距離の線路を走らせられるというのは、趣味を初めて間もない私にとっては満足のいくものでした。とは言え、趣味者間ではそれなりに知られたイベントだったらしく、予約はなかなか難しかったです。行けそうな日に運転会があると知っても、予約が埋まっていることが多々。常連参加者が継続的に予約を入れているため、そのような方々が優先されがちなイベントにならざるを得ないと感じました(結果的にそうなっているだけであり、それ自体が悪いわけではないのですが…)。

とある団体の会議室を使った運転会で走行するED76(JR九州車)と50系客車で組成された普通列車。路線が長いのは魅力的ではありましたが、とにかく予約が取れない…。


「だったら自分でやればいい」


 その運転会に2回ほど参加した後、「ここの主催者がそうしているように、自分で場所を借りて自分でレールを敷いて走らせればいいのでは」と思いつきました。そこで、居住地の自治会が所持・管理している公民館が住民向けに会議室を貸し出していたので、それを借りてみることに。借りられる枠は午前・午後・夜間のそれぞれ3時間。そこで活動している住民サークルが意外と多く、いちばん好都合な土曜日午後を定期的に使うサークルが複数あって予約は困難でしたが、なんとか1枠を確保。レールとパワーパック(電源)を買い足して、予約した当日にレールや模型を持参。会議机を並べ替えてエンドレスのレイアウトを展開。撤収まで考えると実際に走らせられる時間は2時間にも満たないものの、これまで抱いていた多くの制約から解放される(とにかく自宅に近いことが一番大きい)ことが分かり、以降、思う存分走らせたい時はこの方法で遊ぶことにしました。

初めての集会場運転会。今から思えばそれほど広いレイアウトではないのですが、それであっても様々な制約から解放されることを実感、これ以外の方法は考えられなくなりました。


自分一人では飽き足らず…


 当時はまだ持っている模型も少なかったこともあり、休日のレンタルレイアウトのように、自分が持っている模型以外の車両が走っているところを見てみたいという気持ちが出てきました。そこで、RailSim(※1)を通じて知り合った方に「こんな形で運転会をやってるけど来ませんか?」と声掛けをしてみると、意外と好意的な反応をもらって、実際に来ていただけることになりました。特にお願いはしていなかったのに、各自で買い集めたストラクチャー類を持参して置いて動画を撮ったり、自分では買わないであろう模型(しかも貴重なもの)を持参して走らせているなど、私が思っていた以上に楽しんでいる様子。もちろん、一番楽しんでいたのが自分なのは言うまでもありません。

※1:RailSimについてはこれまた話が長くなるので、とりあえず私が作ったプラグインを…(手抜き)。

私が京阪電車を出すと京阪電車が揃い…

私が阪急電車を出すと阪急電車が揃う。なぜ?

いつの間にか「どこかで観たあのシーン」が再現されている…?

実は一度だけ、レンタルレイアウトを使ってRailSimプラグイン作者枠で運転会をしたこともありました。これはこれで楽しかったので、機会があればまたやりたいですね。


楽しみが増えると考え事も増える


 自分が買い集めた模型も増えてきましたが、それでも「様々な車両が走っているところを見たい」という欲は収まらず、参加者を増やすべくTwitterで「RSPI作者」という範囲で参加者を募ったり、お声掛けをしたところ、遠方からわざわざ参加者して頂ける方も出始めて、3時間では短かいと感じるように。そこで、会場を1時間単位で借りられる、市が管理する公民館に変更。少し経ってからコロナ渦に入り会場が閉鎖されてしまう事もありましたが、その真っ只中の2020年10月には参加者が総勢7名に。そのうち2名は私とその家族になるので、ゲストは5人。それだけ「参加する価値がある」と思っていただいていると考えると、より充実したものにしたいというちょっとしたプレッシャーも感じるようになりました。それもまた、私なりに運転会を楽しむ一つの要素として考えるようになっています。

2020年10月運転会の記念撮影。楽しかったものの部屋が突然変更になるなど、準備が大変でした(小声)。ところで一番左、これって「鉄道模型」…なんですよね…たぶん(笑)


運転会で使う様々なリソースについて


 こうして開催している私の運転会ですが、模型の走行に必要やレール類は原則、私が購入した物を使っています。会場を借りる費用も私が負担しているため、参加費や会費のようなものは頂いていません。会場の費用はレンタルレイアウトを何時間も貸し切ることを考えればほぼ無料ですし、参加者に展開や撤収のご協力をお願いしているため、金銭で負担を分散するようなものではないと思っています。

 ただ、模型を快調に走らせるために、レールなどの寄付を頂くことはあります。実際に鉄道模型をやっている方ならご存じと思いますが、ポイント(分岐器)は意外と傷みやすく、それが不調になるとちょっとしたことで車両が脱線してしまう、一種の消耗品。にも関わらず、意外と高価。その新品を左右セットで頂いた時は、もうなんとお礼をしていいのやら…という気持ちになりました(本当にありがとうございます)。今後もなるべく私が用意・更新しますし、参加される方に寄付を要求するつもりはありませんが、そのお気持ちがありましたら継続してお受けしたいと思っています。

気付いたら増えているレールにパワーパック。もちろん、一人で遊ぶだけであればこんなにも要りません(笑)。ちなみにこれは3年前の状態。今はもっと増えてます。


今後について


 「RSPI作者」という名目で参加者を募ってきましたが、私自身がRailSimに割ける時間がなくなったこともあり(趣味の対象が模型にシフトしてしまったのは正直否定しない)招待制というかたちでお声がけする方を増やしました。効率的にレールを展開・撤収するノウハウも蓄積されてきました。参加いただいた方に「楽しかった」と言ってもらえるよう日々準備をしています。同時に、準備や運転会当日、後片付けに至るまで、私自身が楽しむためのイベントとしての位置づけも高くなっています。※もちろん、理解してくれる家族あってこそなのは言うまでもありません。

 私が新幹線に手を出してしまったため、「高架のある路線は新幹線走行を推奨します!」というマイルール(=自分勝手)を持ち出すなど、私の好きなようにさせてもらっている面はあるのですが、参加した方々に引き続き楽しんでもらいながら、自分も楽しめる運転会にしていきたいと思います。

 これまで参加していただいたみなさんに感謝いたします。今後もお付き合いのほど、よろしくお願いいたします!

新幹線に似合うレール(複線スラブ軌道)に高架橋脚。もちろん全線をこうするわけにはいきませんが、すっかり「やる気」になっています。

今年4月と10月の運転会、撤収前の記念撮影。この運転会の「クライマックス」を挙げるとしたら、このシーンかも知れません(10月の模様は2023年の運転会まとめ動画です)。


「地域貢献」なんて言うと大げさですが(笑)


 借りている会場の管理事務所から「ここを会場にしたお祭りをするときに、鉄道模型のデモ走行でボランティア参加をしてもらえないか」という打診がありました。私の楽しみでやってきたことでちょっとした地域貢献ができると思うと、ちょっと嬉しいですね。個人的に喜んで協力・参加したいと思っています。どんなイベントにしようかな~(笑)。

【運転会メンバーへの個人的なお願い】

 こちらの参加は私が個人的に考えていることで、デモ走行させるのも自分が持っている車両のみにするなど、運転会とは切り離して考えています。私だけで開催できる規模のイベントを想定していますが、会場から規模感を聞いていませんし、参加予想人数が想定より多いような場合など、私からお手伝いをお願いする「かも」知れませんので、その時は話だけでも聞いてください。


お見苦しい長文を最後までお読みいただきまして、本当にありがとうございました!

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